スラダン桜木のダジャレ。英語版では意味不明。
みなさん、スラムダンク一巻のこのシーンをご存知でしょうか。
ハルコにこう言われた桜木花道はこう答えます。
ダジャレですね。
「ダンクって知ってる?」と聞かれて「タンク、大工」と
響きの似ている言葉で返したわけですね。
さーそして、このシーンは英語版ではどのように訳されているのか・・・
見てみましょう!!
こうなっています。
「DUNKING(ダンキング)って聞いたことある?」
「それはTANK(タンク)」
「それはCARPENTRY(カーペントリー)」carpentry=大工
見てみると訳は完璧なんです。
日本語版のセリフをそのままちゃんと訳せばこの英語になりますね。
ですが!!
これでは日本語版と英語版に大きな違いがあります!!
それは、ダジャレになっているかどうかです。
日本語版では、「ダンク」「タンク」「ダイク」という風に
響きの似ている単語を並べることによってこのシーンでギャグが成立しています。
そして桜木花道のバカっぽい印象とか、面白さを感じることができます。
ですが、英語版では
「ダンキング」「タンク」「カーペントリー」ですよ!?
何のダジャレにもなっていません・・・。
「ダンキングって聞いたことある?」って聞かれて
タンクとかカーペントリーなんかと間違えるって耳おかしいやつですよね。
というか頭おかしいやつだと思いますよね・・・
これは笑いごとになりませんよ!!
だって日本人はあのシーンを見て
桜木バカだなー、面白いなー。って思うのに対して
アメリカ人は同じシーンを英語版で見て
桜木はいったい何を言っているんだ!?頭おかしいのか!?
ってゆーか作者が頭おかしいんじゃないのか!?
なんてことになっているわけです。
ただこのようなダジャレの翻訳というのは漫画に限らずすべてにおいて
最も訳すのが難しいものだといわれています。
その国の言語ではワードの響きが似ていてダジャレになっていても
訳してしまえば全く違う言葉になってダジャレが成立しなくなるからです。
ダジャレを訳すときにはいくつか方法があると思います。
①ダジャレにするのはあきらめてそのまま直訳する。
②原文とは違う意味の文になるが、英語でダジャレになる単語で文を作る。
上の2つのパターンがほとんどになりますね。
ですが、まれに③のようなパターンもあります。
③文の意味がほとんど原文と同じでさらに英語でもダジャレになっている。
この③ができている訳を見つけると感動しちゃいます(笑)
これを考え付くのに相当苦労したんだろうな~なんて思いますね。
今度この③のできているダジャレの訳を紹介しますね!!