漫画を英語で。COOL JAPAN!!

英語が分からなくても楽しめる記事を書いています!日本の漫画の英語バージョンにはカッコいいセリフや変な訳され方、ニュアンスの違いなどがたくさん見られる。面白いのをピックアップして紹介しています。

「おれの財宝か?」ゴールドロジャー伝説の名言。ワンピース英語版で!!

ワンピースの一番最初のシーンでこの名言は登場します!!

 

 

もうさすがに皆さん知っていると思いますが!!

 

ゴールドロジャーの死に際に放った言葉です。

 

 

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いやーこれはもう文句なしに名言ですね!!

 

漫画では一番冒頭になっているシーンで、

アニメでは毎回オープニングのウィーアーの最初にナレーションで

このセリフが流れてましたねー。

 

 

もう完全に暗記してますよ(笑)

子供のころにアニメでワンピースをずっと見てたっていう人は

完全にではなくても多少は覚えちゃってるんじゃないでしょうか!!

 

 

でもたしかアニメ版では「探してみろ」のところが

「探せ!!」だったような気がします。

そこがすっげーかっこよかった記憶があるんで。

 

 

カラオケでウィーアー歌うときは絶対このセリフやりますよねー(笑)

・・・俺だけかな。

 

 

 

 

さー、このゴールドロジャーの名言は英語版ではどうなっているのでしょうか?

 

先に言っちゃうと僕は若干英語訳が気に入ってないパターンです(笑)

まーカッコいいはカッコいいんですけどね!!

 

 

それではどうぞっ!!

 

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"My treasure? Why, It's right where I left it."

"It's yours if you can find it... But you'll have to search the whole world!"

 

さて、英語を1つ1つ解説していってみましょう!!

 

 

"My treasure?" →「俺の財宝か?」

ここはそのまんまですね。

 

"Why, It's right where I left it." →「持ってけ。俺の置いてきたところにあるぜ。」

この文章めちゃくちゃ日本語にしにくいです!!!

 

まず最初の "Why" の意味なんですが、「なぜ?」とは違います。

文頭にこういうふうにWhyを置くと「承諾」の意味を持つんです。

いわゆる "Why not?" と同じことなんですが・・・。

 

 

難しいので例文でやってみましょう!!

A: Can I use your pen? 「ペン借りてもいい?」

B: Why not? 「もちろんいいよ」

 

"Why " ってこんなふうに使うことができるんです!!

"Why not?" つまり「何でnotなの?」→「ダメなわけないじゃん」ということ。

 

そしてこの"Why not?" は "Why" だけでも同じ意味にできます!

なのでゴールドロジャーのセリフの "Why" は「もちろんいいぜ」という意味。

つまりその前で述べている「俺の財宝」を持っていってもいいぜってことですね。

 

 

 

"Why, It's right where I left it."

 

right where の right は「まさに」みたいな感じですかね。

なので「それはまさに俺が置いてきたところにある」となります。

 

 というわけで

"Why, It's right where I left it." →「持ってけ。俺の置いてきたところにあるぜ!」

 

 

 

 

続いてセリフの下半分に行きます!

 

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"It's yours if you can find it." →「もし見つけられたらお前のもんだ。」

"But you'll have to search the whole world!" →

「だが世界中を探さないと見つからないぜ!!」

 

 

こっちは文法も単語も簡単で単純ですね。

 

ちょー基本的な英語しか使われていないので解説するところもない!!

 

 

 

 

まとめると、ゴールドロジャーのセリフ英語版はこんな意味です。

"My treasure? Why, It's right where I left it."

"It's yours if you can find it... But you'll have to search the whole world!"

 

「俺の財宝か?持ってけ。俺が置いてきたところにある。

 もし見つけられたらお前のもんだ。だが世界中を探す必要があるぜ!!」

 

かっこいいな。(笑)

 

 

 

 

さてここで。初めに僕が言ったことを憶えていますか?

 

「この訳に納得できていない」と言いました(笑)

その理由は明確!!みなさんもなんか違うと思いませんか!?

 

ゴールドロジャーは「この世の全て」をそこに置いてきたんです!!

別に「世界中」を探せ!なんて言ってないです。

 

つまりー。翻訳した人は「この世の全て」というワードを使わないと、

と思ったんでしょう。そしてそれは"The whole world" (全世界)と訳されました。

 

でもその単語の位置が悪かった・・・。

"You'll have to search the whole world" 「世界中を探せ!」

これじゃ日本語版と同じ意味にはなってない!!

 

 

まーいっか。しょーがないか。

 

 

 

ついでにゴールドロジャーの後のナレーションに

いい英語表現があったので紹介しちゃいますね!!

 

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日本語版は

「世は・・・大海賊時代を迎える!」 です。

 

"The world... is about to witness a great era of piracy!"

 

まずは "is about to" という表現に注目です!

これはすごく使えるので絶対覚えたほうがいいですよー!

「今まさに~しようとしている」という意味です。

 

未来をあらわす "be going to" に近いんですが、

より差し迫った「今まさに」というニュアンスがあります。

 

I'm about to cry. →「私今にも泣きそう。」って感じで。

 

 

 

次の "witness" は「目撃する」という意味です。

"great era of piracy" で「大海賊時代」をあらわしていますね。

 

 

では1文全部訳してみますね。

 

"The world... is about to witness a great era of piracy!"

「世は・・・今まさに大海賊時代を目の当たりにしようとしている!!」

 

これに関しては英語版のほうがめっちゃカッコいいと思います(笑)

絶対こっちのほうがカッコいいですよね!?

 

 

"is about to witness" で「今まさに目の当たりにしようとしている」

このコンボが最高にカッコいい!!

 

今度使ってみよー。

 

 

ちなみに "be about to" 「まさに~しようとしている」という表現は

本当に便利なので絶対覚えてください!!

 

"The test is about to begin."

"The musium is about to open."

どういう意味だか分かりますか~?