漫画を英語で。COOL JAPAN!!

英語が分からなくても楽しめる記事を書いています!日本の漫画の英語バージョンにはカッコいいセリフや変な訳され方、ニュアンスの違いなどがたくさん見られる。面白いのをピックアップして紹介しています。

「バスケットの国アメリカの、その空気を吸うだけで・・・」スラムダンク谷沢の手紙。英語版で。

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タイトルに書きましたがスラムダンクの登場人物の

谷沢(やざわ)って誰のことだかわかりますか?

 

 

安西先生が大学バスケのコーチをしていて

まだ白髪鬼と呼ばれていたころの教え子の1人が谷沢です。

 

 

彼は非常に才能のある選手で安西先生は指導者としてのキャリアの最後に

谷沢を日本一の選手に育て上げようとしていました。

 

ですが谷沢に期待するあまり厳しく指導しすぎて

彼は部をやめアメリカにバスケ留学しに行ってしまったんです。

 

 

アメリカではチームになじめず何もうまくいかなかったみたいですね。

 

何年かして安西先生は谷沢が交通事故で死亡したという記事を

新聞で見つけました。

 

 

これから紹介するシーンは、その谷沢が死ぬ前に

安西先生に向けて書いた手紙です。

 

 

この手紙の最後の一文が僕はめちゃくちゃ好きなんです!!

これは名言と言っていいと思いますよ!!

 

 

さらに!!この英語版はもっと好きです(笑)

今回の英語は非常にカッコいいですよー!!

 

一応手紙の内容全部の日本語版と英語版の画像を紹介しますが

ちょっと長いので英語の解説はポイントだけにします。

 

 

それでは見てみましょう!!

 

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"The team doesn't play for you, you play for the team."

→「チームがお前のためにプレーするんじゃねー、

お前がチームのためにプレーするんだ。」

 

これはいい言葉ですね。

もしスポーツやっていたらこれ使えますよね!!

ちょっと自己中プレーしたやつがいたら言ってやってください(笑)

 

 

続いてのシーン。

 

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"America, the land of bascketball...

Maybe I thought I could jump higher just by breathing the air here."

 

この最後の部分が本当にカッコいいですねー。

では解説していきます!!

 

"America, the land of bascketball"

この land は「故郷、祖国」みたいな意味があります。

なので「アメリカ、バスケットボールの祖国。」となります。

 

 

"Maybe I thought I could jump higher just by breathing the air here."

Maybe 「たぶん」

I thought 「僕は思っていた」

I could jump higher 「僕はもっと高く飛べる」

just by breathing the air here 「ただここの空気を吸うだけで」

 

「たぶん僕はここの空気を吸うだけでもっと高く飛べると思っていたんだ。」

 

いやー本当にカッコいい。

この翻訳今までの名言で一番完璧だと思います!!

 

 

ポイントは by ですかね。

このbyは「方法」をあらわしています。

by ~ing で「~することによって」となります。

 

つまり "by breathing" で「息をすることによって」

その前に just をつけることによって「ただ単に」という意味になります。

 

 

この英語のセリフはすごく使いまわしのきく

文法でできているので練習したら役に立つと思います!!

 

 

"I thought I could ○○ just by ○○ing."

この基本形を憶えておいていつでも使えるようにしましょう!

 

"America, the land of English...

Maybe I thought I could speak English better just by breathing the air here."

 

「アメリカ、英語の国。たぶん僕はここの空気を吸うだけで

英語をうまくしゃべれるようになると思ってたんだ。」

とかね(笑)留学帰りに言ってみたらいいかも。

 

 

というわけで今回はスラムダンク谷沢の手紙の英語版を紹介しました!!

 

 

「おれの財宝か?」ゴールドロジャー伝説の名言。ワンピース英語版で!!

ワンピースの一番最初のシーンでこの名言は登場します!!

 

 

もうさすがに皆さん知っていると思いますが!!

 

ゴールドロジャーの死に際に放った言葉です。

 

 

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いやーこれはもう文句なしに名言ですね!!

 

漫画では一番冒頭になっているシーンで、

アニメでは毎回オープニングのウィーアーの最初にナレーションで

このセリフが流れてましたねー。

 

 

もう完全に暗記してますよ(笑)

子供のころにアニメでワンピースをずっと見てたっていう人は

完全にではなくても多少は覚えちゃってるんじゃないでしょうか!!

 

 

でもたしかアニメ版では「探してみろ」のところが

「探せ!!」だったような気がします。

そこがすっげーかっこよかった記憶があるんで。

 

 

カラオケでウィーアー歌うときは絶対このセリフやりますよねー(笑)

・・・俺だけかな。

 

 

 

 

さー、このゴールドロジャーの名言は英語版ではどうなっているのでしょうか?

 

先に言っちゃうと僕は若干英語訳が気に入ってないパターンです(笑)

まーカッコいいはカッコいいんですけどね!!

 

 

それではどうぞっ!!

 

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"My treasure? Why, It's right where I left it."

"It's yours if you can find it... But you'll have to search the whole world!"

 

さて、英語を1つ1つ解説していってみましょう!!

 

 

"My treasure?" →「俺の財宝か?」

ここはそのまんまですね。

 

"Why, It's right where I left it." →「持ってけ。俺の置いてきたところにあるぜ。」

この文章めちゃくちゃ日本語にしにくいです!!!

 

まず最初の "Why" の意味なんですが、「なぜ?」とは違います。

文頭にこういうふうにWhyを置くと「承諾」の意味を持つんです。

いわゆる "Why not?" と同じことなんですが・・・。

 

 

難しいので例文でやってみましょう!!

A: Can I use your pen? 「ペン借りてもいい?」

B: Why not? 「もちろんいいよ」

 

"Why " ってこんなふうに使うことができるんです!!

"Why not?" つまり「何でnotなの?」→「ダメなわけないじゃん」ということ。

 

そしてこの"Why not?" は "Why" だけでも同じ意味にできます!

なのでゴールドロジャーのセリフの "Why" は「もちろんいいぜ」という意味。

つまりその前で述べている「俺の財宝」を持っていってもいいぜってことですね。

 

 

 

"Why, It's right where I left it."

 

right where の right は「まさに」みたいな感じですかね。

なので「それはまさに俺が置いてきたところにある」となります。

 

 というわけで

"Why, It's right where I left it." →「持ってけ。俺の置いてきたところにあるぜ!」

 

 

 

 

続いてセリフの下半分に行きます!

 

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"It's yours if you can find it." →「もし見つけられたらお前のもんだ。」

"But you'll have to search the whole world!" →

「だが世界中を探さないと見つからないぜ!!」

 

 

こっちは文法も単語も簡単で単純ですね。

 

ちょー基本的な英語しか使われていないので解説するところもない!!

 

 

 

 

まとめると、ゴールドロジャーのセリフ英語版はこんな意味です。

"My treasure? Why, It's right where I left it."

"It's yours if you can find it... But you'll have to search the whole world!"

 

「俺の財宝か?持ってけ。俺が置いてきたところにある。

 もし見つけられたらお前のもんだ。だが世界中を探す必要があるぜ!!」

 

かっこいいな。(笑)

 

 

 

 

さてここで。初めに僕が言ったことを憶えていますか?

 

「この訳に納得できていない」と言いました(笑)

その理由は明確!!みなさんもなんか違うと思いませんか!?

 

ゴールドロジャーは「この世の全て」をそこに置いてきたんです!!

別に「世界中」を探せ!なんて言ってないです。

 

つまりー。翻訳した人は「この世の全て」というワードを使わないと、

と思ったんでしょう。そしてそれは"The whole world" (全世界)と訳されました。

 

でもその単語の位置が悪かった・・・。

"You'll have to search the whole world" 「世界中を探せ!」

これじゃ日本語版と同じ意味にはなってない!!

 

 

まーいっか。しょーがないか。

 

 

 

ついでにゴールドロジャーの後のナレーションに

いい英語表現があったので紹介しちゃいますね!!

 

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日本語版は

「世は・・・大海賊時代を迎える!」 です。

 

"The world... is about to witness a great era of piracy!"

 

まずは "is about to" という表現に注目です!

これはすごく使えるので絶対覚えたほうがいいですよー!

「今まさに~しようとしている」という意味です。

 

未来をあらわす "be going to" に近いんですが、

より差し迫った「今まさに」というニュアンスがあります。

 

I'm about to cry. →「私今にも泣きそう。」って感じで。

 

 

 

次の "witness" は「目撃する」という意味です。

"great era of piracy" で「大海賊時代」をあらわしていますね。

 

 

では1文全部訳してみますね。

 

"The world... is about to witness a great era of piracy!"

「世は・・・今まさに大海賊時代を目の当たりにしようとしている!!」

 

これに関しては英語版のほうがめっちゃカッコいいと思います(笑)

絶対こっちのほうがカッコいいですよね!?

 

 

"is about to witness" で「今まさに目の当たりにしようとしている」

このコンボが最高にカッコいい!!

 

今度使ってみよー。

 

 

ちなみに "be about to" 「まさに~しようとしている」という表現は

本当に便利なので絶対覚えてください!!

 

"The test is about to begin."

"The musium is about to open."

どういう意味だか分かりますか~?

 

 

「オレ達は強い!!」スラムダンクの名言を英語版で!

「オレ達は強い!」

 

このセリフはスラムダンクの中に何度か出てくる大事なセリフです!

 

スラムダンクが好きな人は絶対にこのセリフ覚えてると思います。

 

 

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最初に登場したのはたぶん翔陽戦の前だったと思います。

 

安西先生が試合前の控室でチームのみんなに

「翔陽は強いチームだ。でも君たちも強い。」みたいなことを言いましたね。

 

そっからは湘北バスケ部のスローガンかのように

ちょいちょい登場してくる名言です!!

 

 

ですが!このセリフの英語版にはまたまた問題があります(笑)

 

 

とりあえず上の1番代表的なシーンの英語版を見てみましょう。

 

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"We are formidable!!"

 

Formidable って聞きなれない単語ですねー。

意味は「怖い、手ごわい、恐るべき」とかです。

 

つまり「おれ達は恐るべき強さだ!!」みたいなことですねー。

 

ただ単に "We are strong!!" よりももっと強そうな感じがして

かっこいいセリフに訳されていると思います!!

 

 

ちなみに1番最初に安西先生が「君たちも強い」って言ったときも

英語版は "Formidable" が使われていました。

 

 

 

そしてその後しばらくしてから陵南戦で湘北チームの5人が

やっといいチームワークで戦えるようになった時のことです。

 

木暮が「先生のあの言葉の意味が分かりました」って言って

安西先生が「君たちは強い」って言ったときのことを思い出す、

っていうシーンがあるんですが・・・。

 

そのシーンで安西先生のセリフは日本語版では「君たちは強い」です。

英語版では・・・ "You boys are good."

 

 

いやいや。この前はFormidable って言ってましたやん!っていう話です。

日本語版ではちゃんと前と同じセリフが出てくるんですが、

英語版では木暮が思い出したシーンのセリフが変わっちゃってます。

 

翻訳家さんは前にこのセリフが出てきたときのことなんて

完全に忘れちゃったんじゃないでしょうか(笑)

 

 

しかも!!前は "Formidable" 「恐ろしく強い」だったのに

次には "good" 「良い」だけですよ!!(笑)

 

ずいぶんと強さのレベルが落ちたような気がしますが・・・。

 

 

 

 

そしてもう1シーン見せます!!

 

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これだけ見ていつのシーンだったか思い出せますか?(笑)

 

これは全国大会の豊玉戦のハーフタイムに流川が

「あの『俺たちは』ってやつやりましょうよ」って言って

みんなで「オレ達は強い!!!」ってゆーシーンですねー。

 

 

さて、このシーンの英語版ではどう訳されているのでしょうか!?

 

"We are formidable!!" なのか? "We are good!!!" になっちゃってるのか!?

 

 

 

答えはこちらです!!

 

 

 

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"We are Shohoku!!!" 「俺たちは湘北!!」

 

 

 

・・・知ってるわ!!

 

これはないですよねー(笑)

「オレ達は強い!」の英語訳が "We are Shohoku" ですよ!?

 

なんでそんなことしちゃったんでしょうか。

普通に "We are formidable!" でよかったんではないでしょうか。

 

 

まー理由は全く分かりませんがこれはいけない!

 

 

英語版の漫画によくある問題点ですね(笑)

その漫画全体を通して大事なセリフは何回も登場したりしますが

英語版では1回1回違うセリフに訳されてしまっているという。

 

まーしょうがないですけどね(笑)

 

でも本当にスラムダンクが好きでちゃんと読んでいる人が翻訳したら

こういうことも起こらないと思う!!(笑)

 

今回登場した "Formidable" という単語は難しいですが

使えたらカッコいいと思うので練習しましょう!!

 

"Strong" って言いそうになったらそれは全部"Formidable" に変えましょう!!