ワンピース、モージの倒れ際の言葉。英語版の翻訳が天才的(笑)
今回紹介するのは完全な脇役であるバギーとモージの
セリフになります。名言とかではないんです。
ですが名言の英語版とかよりも絶対面白いですよー!!
翻訳家さんの苦労と、そしてプロフェッショナルな技を紹介します!!!
とりあえずこのシーンをご覧ください!!
ルフィーにボコボコニやられてしまったモージが
フラフラになりながらバギーに「やつはゴム人間です」と伝えようとしています。
ですが結局力尽きてしまい「ゴ・・・・げん・・・」だけしか言えませんでした。
そしてこれを聞いたバギーは!?
モージの言った「ゴ・・・・・げん・・・・」を
「ごきげん」と言ったと思って「麦わらのやろうご機嫌で戦ってやがったのか!」
とブチギレているわけですねー(笑)
さて、ここで・・・
このやりとりってどうやって英語にするの?って思いませんか?
だって「ゴム人間」は英語版では"Rubber man" ですね。
なのでモージの言葉が違う時点でバギーのセリフも
全部違うものにならなくちゃいけないわけです!!!
この日本語版のセリフをそのまんま英語に訳したら
「ゴ・・げん」と「ごきげん」の音のつながりがなくなっちゃうので
意味不明な会話の流れになってしまいますよね(笑)
こんな状況の時に苦労するのが翻訳家さんですね。
こういう時は翻訳家さんが自分で新しい英語のセリフを考えるみたいです。
「ゴ・・げん」と「ごきげん」のように音の似た言葉を
英語で新しく考え出さなきゃいけないんです!!!(笑)
翻訳家さんにはこんな苦労があるということが
分かっていただけたでしょうか!!
そして、見事にプロが翻訳をした
このシーンの英語版を見てみましょう!!
まずモージの倒れ際の言葉は "Rub......rub...man..."
これは "Rubber man" 「ゴム人間」と言おうとしているわけですね。
"Rub" は基本的に「こする」という意味の単語ですが「マッサージする」
という意味もあります。
そしてここでは「マッサージする」のほうの意味になります。
なのでモージの言葉 "Rub......rub...man..." は「マッサージ・・・男・・。」
というセリフになっちゃったわけです。
そしてそれを聞いたバギーは!!!?
モージが倒れながら「・・・マッサージ・・・男・・・」
と言ったのを聞いたバギーが言ったことは、
「あの小僧は極悪非道なマッサージ技を使いやがったに違いない!!」
・・・すごい発想してますねこのバカは。
敵にやられた仲間が「・・・マッサージ・・・男」って言ってたからって
極悪非道なマッサージ技を使いやがったな!?ってなんないでしょ!!(笑)
あ、ちなみに英語について。
"Diabolical" は「悪魔のような、極悪非道な」
"Rubbing technique" で「マッサージ技」になります。
そしてそのあとにもう一コマ。
"Masseur" は「マッサージ師」です。
"Reputation" は「評判」
"Scuttle" は「沈める」
このバギーのセリフを訳してみると
「おいモージ!!マッサージ師の負けたってのか!!?
もしこれがばれたら俺達の評判がガタ落ちじゃねーか!!!」って感じです。
というわけでまとめますと、
日本語版では
モージ:「ゴ・・・げん・・・」→
バギー:「なにぃ!?ごきげんで戦ってやがったのか!!」
だったこのやり取りが!
英語版では
モージ:「・・マッサージ・・男・・」→
バギー:「マッサージ技を使われた!? マッサージ師に負けたってのか!!!?」
というふうになったわけです!!
みなさんこれをみてかなり無理のある会話になってないか?と
思うかもしれませんが、これはかなり頑張った訳だと思いますよ!!
一応、無理やりではありますがちゃんと英語でこのシーンが
成立していますから(笑)
僕はこんなふうに翻訳するのは絶対にできないと思います(笑)